NK細胞治療

活性化させたご自分のNK細胞で、狙ったがん細胞を攻撃する~NK細胞治療~

NK(ナチュラルキラー)細胞は、血液中の免疫細胞の中でも、がん細胞と直接対決する重要な役割を果たします。NK細胞治療は、がん免疫療法のうちの「活性化リンパ球療法」のひとつ。患者さんの血液中から、リンパ球を分離させ、NK細胞を人工的に大量培養し、強化・活性化させたのち、体内へ戻す治療法です。

なぜNK細胞治療なのか?

人の持つ免疫細胞には、さまざまな役割があります。NK細胞は、異常細胞(がん細胞)をまっ先に見つけ、攻撃する特性がある免疫細胞。がん細胞を攻撃する免疫細胞には、Tリンパ球などもありますが、Tリンパ球は抗原感作(特定のがん細胞に反応するTリンパ球を誘導する仕組み)が必要で、活動までに時間がかかり、なおかつ動きの制限があります。身体にとって「異物である・異常である」と判断したものすべてに作用するNK細胞であれば、速攻性もあり制限がないため、より早く効果的に攻撃ができると考えられるのです。

NK細胞の採取と培養の流れ

  • STEP1.患者さんから約50ccの血液を採取します。
  • STEP2.血液中からリンパ球のみ分離・培養します。
  • STEP3.NK細胞のみ選択的に増殖・活性化させます。 無菌状態で約2週間かけて、20~60億個のNK細胞を生み出します。
  • STEP4.高純度の活性化NK細胞を生理食塩水に溶かし、静脈から体内へ戻します。 1回の投与量は患者さんごとの状況によって判断されますが、通常、健康な人の血液中に存在する量の数倍に相当する量が体内へ戻されます。
拒絶反応・副作用について
  • 他の免疫治療と同様に、拒絶反応・副作用はほとんどありません。
  • 場合によっては、風邪の症状にも似た、発熱と悪寒・震えなどがありますが、これは数日以内に治まります。活性化された免疫細胞が体内できちんと働いている証拠ともいえますのでご安心ください。

現在、がんの3大治療法といわれている「抗がん剤治療」「放射線治療」「外科手術」は、がんの力を弱め、がん細胞の数を減らすことを目的とした治療法です。一方、がん免疫療法は、ご自分の免疫力を高めることを目的としています。副作用や拒絶反応が少なく、あらゆる部位のがん、初期・中期・末期などのさまざまな時期のがんに対しても効果が期待できるため、3大治療法と併用することで、より高い治療効果が期待できます。

もちろん、現在何らかのがん治療を受けられている方でも、免疫療法を受けることは可能です。免疫力を向上させることで、今後の予防管理にも役立ちます。がん治療でよい効果が出ず落ち込んでいらっしゃる方、現在の治療に疑問がある方は、まずは一度、当センターへご相談ください。